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青少年のための「初めて学ぶ肝炎」:問題 B

問題 B

体の中にある「肝臓」には、私たちの健康を守る働きがいくつくらいあるでしょうか。


  A.   5     B.   50    C.   500    D.   5000  
  
  

  • 肝臓(正常)図

     

  • 医師 質問図

     

 

こたえあわせ

答えはCです。
 

肝臓の働きは、大小合わせて全部で500個以上の働きがあると言われており、その中でも、主要なものとして、「代謝」、「解毒」、「胆汁の生成」があげられます。

代謝」は、私たちの体が必要とする物質を作り出す働きです。例えば、食事から摂った脂質、糖質、たんぱく質等の栄養分は、そのままの形で利用することはできないため、胃や腸といった消化器官で消化された後に肝臓へ送られて、体の各部分が必要とする物質へと作りかえられます。
 栄養分は、こうして代謝されることによって、ようやく体内で使うことができるようになるのです。
こうした代謝の中でも、特に重要なものが、体の機能が円滑に働くために必要なエネルギーを供給したり、調節したりする働きです。

 肝臓は、脳や筋肉等の働きに必要なエネルギー源であるブドウ糖(グリコース)を供給します。特に、脳は、眠っている間でもエネルギーを必要とするので、その補給はほぼ24時間欠かすことができません。 肝臓は、いつでもエネルギー補給ができる態勢を整えながら、血糖値が上がり過ぎて病気になってしまわないように、ブドウ糖をグリコーゲンの形にして備蓄しているのです。


解毒」は、体に入ってきた有害な物質を分解して無毒化する働きです。肝臓は、体に入ってくるお酒等のアルコール、食品添加物、薬物、化学物質、また、栄養分を代謝するときや過度な運動によって体内で発生するアンモニア等の有害物質を無害なものに変えて、水や脂に溶けやすい形に分解し、汗や尿、胆汁の中へ排出してくれます。しかし、アルコールを分解する作業よりも、多くのアルコールが入ってしまうと、分解作業が追いつかずに、悪酔いや二日酔い等の症状が出てきます。


胆汁の生成」は、栄養分の消化や吸収、さらには不要な物質の排泄に役立つ胆汁を作る働きです。 肝臓は、体に不要となったコレステロールと胆汁酸から胆汁をつくります。胆汁には、脂質やビタミンの消化や吸収を助ける働きと、古くなった赤血球や微量金属など、肝臓で処理された不要物を排泄する働きがあります。

 

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